2005年に日本内科学会からメタボリック症候群の診断基準が発表されましたが、メタボリック症候群は最近発見された新しい病気というわけではありませ ん。かつて食生活や運動不足が原因で発症する病気は「成人病」と呼ばれていました。そしてその後には「生活習慣病」と呼ばれるようになり、呼び名や基準は 少しずつ変わりながら現在のメタボリック症候群と呼ばれるに至っているのです。
今日では中高年の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリック症候群に該当すると言われています。また子どものメタボリック症候群も深刻な社会問題 となっています。こういった状況を受けて、国では医療費削減のためにもメタボリック症候群の予防、改善を重要な対策と考えており、2008年4月からは医 療制度改革の一つとして特定健診制度を導入しています。