メタボリック症候群と腹囲

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メタボリック症候群の診断基準では腹囲が重要なポイントです。男性では85センチ以上、女性は90センチ以上であることが目安とされていますが、これはこの腹囲が内臓脂肪面積100平方センチメートルに相当すると推定されるためです。女性の方が男性より基準が大きいのは、女性は女性ホルモンの作用によって皮下脂肪がつきやすい体質であるからです。また、この腹囲による基準は世界でも国によって異なり、アメリカでは男性102センチ以上、女性は88センチ以上となっています。これは、アメリカ人は内臓脂肪がつきにくく、皮下脂肪が付きやすい体質だからです。
腹囲が大きいからといって必ずしも内臓脂肪が多いというわけではありません。腹囲の計測でメタボリック症候群と診断されたら、次にCT検査によって正確な内臓脂肪面積を測定することになります。
メタボリック症候群を予防するためには自分で定期的に腹囲を測定するのもよい方法です。その場合、正確な腹囲を測るために注意することがあります。
まず、腹囲は食事の前後で誤差があるため、空腹時に計測するようにします。計測には布製メジャーを使い、位置はおへその高さで水平に図ります。姿勢は両足を揃えて立ち、腕を両側に下げリラックスします。そして軽い呼吸をし、呼吸の終わりに計測するようにします。
メタボリック症候群の予防には自己管理が大切です。特定健診以外にも自分でも腹囲を測定することによって、腹囲の変化やメタボリック症候群の兆候に早く気がつくことができるでしょう。

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