メタボリック症候群と喫煙

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喫煙とメタボリック症候群の原因である内臓脂肪とは深い関わりがあります。たばこに含まれるニコチンがインスリン抵抗性を生じさせ、その結果メタボリック症候群を引き起こしやすくなるのです。
実際に喫煙している人がメタボリック症候群にかかる危険性は、喫煙していない人に比べて1,2倍であることが分かっています。また一日あたりに吸うたばこの本数に比例して危険性は高くなり、特に一日に40本以上吸っている人は飛躍的に危険性が高まります。
しかし禁煙すればすぐにメタボリック症候群の危険性がなくなるわけではありません。喫煙時の本数が少なければよいのですが、一日20本以上吸っていた人はその後20年間メタボリック症候群にかかる危険性は変わらないと言われています。一日40本以上吸っていた人ではその後20年以上、危険性の高い状態が続くと言われています。
たばこは生涯一度も吸わないことが理想ですが、既に喫煙が習慣になっている場合には一刻も早く禁煙することが求められます。しかし、たばこの成分であるニコチンには麻薬と同じくらいの依存性があるため、禁煙することは容易ではありません。ニコチン依存には身体的なものと心理的なものとあり、後者の方が深刻でニコチン依存症と呼ばれています。禁煙後何年かしてから喫煙を再開する人がいるのはこの依存症のためです。
禁煙するためには強い意志と自己努力が必要です。また近年ではニコチン依存症の人に対して医療保険を用いた治療が受けられるようになっており、利用するのも一つの方法です。

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