メタボリック症候群と歯

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メタボリック症候群と歯は密接に関わっています。一見無縁のように思われるこの2つですが、近年の研究では歯周病の人はメタボリック症候群や生活習慣病になりやいということが明らかになっています。
歯周病とは歯周病菌によって引き起こされる感染症です。歯周病菌は歯と歯ぐきの間などの空気に触れないところに付いてどんどん奥へ入り込んでいきます。歯周病菌は毒性が強く、強烈なにおいを持っているのが特徴です。
歯周病菌をそのまま放置しておくと血管を通って体のあちこちへ渡り、動脈硬化を引き起こすなどの悪さを働きます。実際に心筋梗塞の人の患部から歯周病菌が発見されています。
また、肥満予防のためには自分の歯でしっかり噛んで食べることが重要ですが、一方で肥満の人は普通の人に比べて3倍から4倍歯周病になりやすいという調査結果もあります。さらにメタボリック症候群の基準に取り込まれている内臓脂肪、高血糖、高脂血、高血圧は食生活と深く関与していることからも、栄養をしっかり体に取り込むために健康な歯であることが大切なことです。
また、喫煙はメタボリック症候群を悪化させるだけでなく、歯周病にもなりやすくなります。歯の健康のためにも禁煙が大切だと言えます。
メタボリック症候群の予防では食事や運動などが重視され、歯のケアは忘れがちです。歯周病やむし歯は正しいケアによって予防ができるものです。健康で毎日食べ物を美味しくいただくためにも歯のケアをしっかり行いましょう。

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