メタボリック症候群と飲酒

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メタボリック症候群の大きな要因の一つが食生活であることは知られていますが、中でも飲酒はメタボリック症候群と密接に関係しています。近年の調査では、週に4回以上飲酒している人にメタボリック症候群が多いということが明らかになっています。
お酒に含まれるアルコールは体内に入ると1グラム当たり5カロリーから7カロリーになり、糖質やたんぱく質よりも高くなります。お酒は「エンプティーカロリー」と言われ、カロリーはあっても栄養をほとんど含まない飲み物です。適度なアルコール摂取は新陳代謝を促進して体熱を上昇させる効果がありますが、飲み過ぎは摂取カロリーだけが増えて、メタボリック症候群の要因となります。
またお酒のカロリーは低くても、アルコールに食欲を増進する効果があることが問題となります。お酒と一緒に出されるおつまみは一般的に塩分の高いものや脂っこいものが多く、毎日食べるとメタボリック症候群の危険性が高くなります。
一日の適量は女性ならビール1缶、男性ならビール中瓶1本程度で、週に2日は全くお酒を飲まない休刊日を作るとよいでしょう。
また飲酒をしたらその分食事を控えて食事の合計カロリーを抑えることも大切です。飲酒の席では会話を楽しみながら時間をかけて飲み、おつまみには良質のたんぱく質、野菜、海藻を選んで栄養バランスをとることによって飲酒の量を抑えることができます。
飲酒は「百薬の長」とも言われますが、健康を考慮して飲みすぎないことが大切です。

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